1年の終わりを感じるこの時期に発表される「新語・流行語大賞」。
今年を映す言葉として選ばれたノミネート30フレーズの中から、
年間大賞とトップテンが12月2日に発表されました。
2024年を象徴する年間大賞に選ばれたフレーズをお伝えします。
「新語・流行語大賞」とは?
新語・流行語大賞(しんご・りゅうこうごたいしょう)は、自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)より、ユーキャン新語・流行語大賞に改称している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2024新語・流行語大賞ノミネート30一覧
1 | アサイーボウル | アサイースムージーをシリアル等とボウルに盛り付けたもの |
2 | アザラシ幼稚園 | オランダのアザラシ保健施設ライブ配信が今年8月流行 |
3 | インバウン丼 | 訪日外国人観光客向けと思われる高級海鮮丼 |
4 | 裏金問題 | 自民党が政治資金パーティーで受けた20万円以上の対価の支払いを政治資金収支報告書に不記載だった問題 |
5 | 界界隈 | 仲間、近い存在の意で「共通の人びと」を指す |
6 | カスハラ | カスタマー・ハラスメントの略 |
7 | コンビニ富士山 | 背景に富士山がそびえるコンビニの写真を撮れると人気の撮影スポット |
8 | 侍タイムスリッパ― | 単館上映から全国上映へのヒットを果たした自主製作時代劇 |
9 | 初老ジャパン | 銅メダル獲得のパリ五輪・総合馬術団体の平均年齢が41.5歳 |
10 | 新紙幣 | 7月から20年ぶりに新紙幣に切り替え |
11 | 新NISA | 個人投資の税制優遇制度、NISAの仕組みが変更 |
12 | ソフト老害 | 元放送作家・鈴木おさむが著書で発進した言葉 |
13 | トクリュウ | 匿名・流動型犯罪グループの略 |
14 | 南海トラフ地震臨時情報 | 8月8日、日向灘の地震発生時に発表された |
15 | 猫ミーム | 猫などの動画素材を組み合わせた動画 |
16 | はいよろこんで | こっちのけんとが配信した楽曲にダンス動画が流行 |
17 | 8番出口 | 地下鉄構内を舞台とした個人開発の脱出ゲーム |
18 | はて? | NHK朝ドラで主人公が納得できない時に発する言葉 |
19 | BeReal | フランスの写真共有SNSアプリ、正式にはビリール |
20 | 被団協 | 2024年ノーベル平和賞を受賞した原爆被害者団体「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」のこと |
21 | 50-50 | 大谷翔平選手が達成した大リーグの新記録 |
22 | ふてほど | 話題になったTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」の略 |
23 | Bling-Bang-Bang-Born | Creepy Nutsの楽曲、「BBBBダンス」が子どもなど幅広く人気 |
24 | ブレイキン | パリ五輪で採用された新競技 |
25 | ホワイト案件 | 「ブラック(違法)」な仕事ではないと募る「闇バイト」 |
26 | マイナ保険証一本化 | 12月2日から紙の健康保険証の新規発行が停止される |
27 | 名言が残せなかった | パリ五輪・陸上競技女子やり投げ金メダルの北口榛花選手の発言 |
28 | もうええでしょう | ドラマ「地面師たち」で地面師・後藤を演じたピエール瀧のセリフ |
29 | やばい、かっこよすぎる僕 | パリパラリンピック・車いすテニス金メダルの小田凱人選手の発言 |
30 | 令和の米騒動 | 2024年夏、全国でコメの品薄が広がりスーパーからコメが消えた |
2024新語・流行語大賞候補に関する世間の反応
例年新語・流行語ノミネートに関しては、
- 知っているフレーズがない
- 本当に流行っているの?
- これというものがない
という意見が多く出ますが、とくに今年に関しては否定的な声が多いようです。
というのも今年はお笑いのフレーズが1つもノミネートされていないのです。
流行語って「今でしょ」とか「ダメよ〜ダメダメ」とか「そだねー」みたいな、日常会話で自然に使えるかつ社会現象レベルで流行っていた言葉のことを指すんじゃないの?
— rieru〆 (@r_89er) November 6, 2024
50-50みたいな、数回のニュースでしか登場してない言葉が流行語として選ばれるのは違うと思う
今年はオリンピックイヤーだったこともありスポーツやニュースからのフレーズが中心に見えます。
しかし中には正直流行語として扱うのはどうなのかというものもあります。
流行語にトクリュウやホワイト案件って人が死んでるんやで犯罪なんや。常識疑うわ。#流行語大賞
— 風見 (@sugouasuka) November 6, 2024
現在も被害が拡大している犯罪を‟流行”とするのは不謹慎にも感じますし、
被害に遭われた方は不快な思いをするかもしれません。
逆に言うと、こうしたフレーズがノミネートされるほど
物騒な世の中になったということなのかもしれません。
2024年間大賞は「ふてほど」に決定!トップテンも発表
🏆 新語・流行語大賞 #ふてほど が年間大賞を受賞🎉🎉
— 【公式】金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」 (@futeki_tbs) December 2, 2024
沢山のお祝いの言葉、
ありがとうございます!!🚌
磯山Pからのコメントも💭⬇️#流行語大賞#不適切にもほどがある! pic.twitter.com/G8W4DP1dI8
今年の年間大賞はヒットドラマ「不適切にもほどがある!」を略した「ふてほど」が選ばれました。
また、今年の話題が総括とも言うべきトップテンに選ばれたのはこちら。
- 「裏金問題」
- 「界隈」
- 「初老ジャパン」
- 「新紙幣」
- 「50-50」
- 「ふてほど」(年間大賞)
- 「Bling-Bang-Bang-Born」
- 「ホワイト案件」
- 「名言が残せなかった」
- 「もうええでしょう」
ちなみに過去10年間に選ばれた年間大賞をさかのぼると野球関連のフレーズが多い傾向があります。
2023 | アレ(A.R.E.) |
2022 | 村神様 |
2021 | リアル二刀流/ショータイム |
2020 | 3密 |
2019 | ONE TEAM |
2018 | そだねー |
2017 | インスタ映え/忖度 |
2016 | 神ってる |
2015 | トリプルスリー/爆買い |
2014 | 集団的自衛権/ダメよ~ダメダメ |
2024のノミネートにも大谷選手関連の「50-50」があり大賞にはなりませんでしたが、
トップテンには選ばれています。
まとめ
年間大賞は「ふてほど」でした。
2024年は流行や情勢が目まぐるしく変わった1年でした。
昨今の犯罪や物価高など、生活を脅かされることが多かったように思います。
目まぐるしく変わっていたからこそ「これ!」といった印象的な出来事がないようにも感じます。
皆さまがピンときた流行語はありましたか?