インフルエンザ流行が過去最多!流行の原因と今後注意すべき感染症

トレンド

インフルエンザの症状と特徴

インフルエンザはインフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患です。

11月ごろから患者が増え始めて1月ごろにピーク、春ごろに収束するというのが通年の例です。

インフルエンザウイルスの潜伏期間1~4日

インフルエンザ感染者と接触した可能性がある場合、4日間程度は様子を見る必要があります。

発熱、悪寒、だるさ等の症状が出た場合は感染の疑いがあります。

また、流行するインフルインザウイルスの型は2つあり、それぞれ特徴があります。

インフルエンザ A型

  • 急な発熱、激しい症状
  • 1月末~2月がピーク
  • A型・B型、同時感染する場合もあり

インフルエンザ B型

  • じわじわ発熱、嘔吐や脱水症状
  • 2月~3月がピーク
  • 症状が長引いて重くなることも

今季のインフルエンザ流行の原因

① 流行が早まっている

今季はピークが12月と例年よりも早まり、現在も増加中。

また従来であればA型の流行が落ち着いたころにB型が流行していましたが、

今季はA型のピークアウトを待たずにB型が流行しているため、

A型・B型同時感染で完治が長引いたり重症化もリスクも高くなっています。

あまりにも早い流行に医療機関も追いつかず、検査キットや薬はかなり不足してる状況。

ワクチン接種や、手洗いマスク予防といった対策が必要です。

② コロナ禍にインフルに対する免疫が低下

新型コロナの流行期にインフルエンザの流行がなかったことも拡大の要因にあげられています。

コロナといった強力なウイルスが流行るとほかのウイルスが流行らないとのこと。

実際、コロナの勢いが衰えだすと今度はインフルエンザが一気に増え始めています。

またコロナ禍は感染対策が徹底されたことで本来幼い時に経験する感染症に罹らず、

多くの子供はあらゆるウイルスに対する免疫を十分に備えていません。

そうしたベースがあるため、感染が広がりやすく勢いがとまらないのです。

③ 強い感染力

年末にインフルに罹り、年明けに再びインフルに罹ったという人も少なくありません。

もともとインフルエンザは感染力が強く、体質によっては罹りやすい人もいます。

罹ったのが前回と違う型であったり、じつはコロナだったという例も多く報告されています。

もし発熱した時、‟すでに感染したから今回はインフルではないだろう”と安易に思うのではなく、

疑わしい症状が出た時はしっかり医療機関にかかりましょう。

後遺症が怖いインフルエンザ脳症

インフルエンザに罹った時に怖いのがインフルエンザ脳症

ウイルスに免疫が過剰反応を起こして脳に炎症が起こり、様々な症状が現れます。

主な症状
  • けいれん
  • 意識障害
  • 異常行動

特に子供は要注意で、5歳以下の25%は後遺症が残ると言われいます。

発症後は症状が進むスピードが速く、24時間以内に適切な医療を受けられなければ死に至るケースも。

すでに子供を中心に例年よりも多くの人がインフルエンザ脳症に罹っており注意が必要です。

また一部ではインフルエンザ脳症の原因が薬の副作用であるとの意見もでています。

薬の飲み合わせには注意し、不明なことがあれば薬剤師さんに聞くようにしましょう。

インフルエンザの予防策

① 基本的な感染症対策

  1. 手洗い・うがい
  2. 換気
  3. マスク

② ワクチン接種

インフルエンザワクチンを接種すればインフルエンザに絶対にかからないわけではありませんが、

発病の予防や、発病後の重症化や死亡を予防することに関して一定の効果があるとされています。

ワクチンを接種した人発病率 12%
ワクチンを接種しなかった人発病率 30%

中国でヒトメタニューモウイルスが拡大

コロナ、インフル…に加え早くも次なる注意すべき感染症が中国で流行しています。

その感染症はヒトメタニューモウイルス

ヒトメタニューモウイルス自体は日本でも以前からある風邪の一種のため恐れることはありません。

春節(旧正月連休)を迎え多くの中国人が日本に訪れていると予想されており、

その流れでヒトメタニューモウイルスが日本でも流行するのではないかと懸念されています。

主な症状
  • 潜伏期間4日~6日
  • 発熱・せき・鼻水
  • 肺炎のような症状、重症化するおそれも

インフルエンザよりも長い潜伏期間のため、

感染していることに気づかないまま周りに感染を広げてしまう可能性があります。

ワクチンや特効薬はないため、対症療法となります。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました